働きながら整備士になれる?見習いから始めるリスクと、2年でプロになる最短ルートを比較
自動車整備士を目指すとき、多くの人が思うのが
「働きながら資格って取れるの?」という疑問。
キャリアチェンジやリスキリングを考える方、高校卒業後すぐに現場経験を積みたい方にとって、この疑問は重要なポイントです。
実際には、働きながら資格を目指す方法もあれば、学びに専念して最短でプロを目指す方法もあります。
この記事では、見習いとして働きながら学ぶルートの特徴や注意点、効率的に学べる専門学校ルートまで、順を追って整理して解説します。
「自分にはどの道が合っているか」を考えながら読み進めてみてください。
※本記事は2026年時点の資格制度をもとに解説しています。2027年1月より資格名称・区分が変更予定のため、最新制度についても適宜補足しています。
▼目次
1. 働きながら整備士は目指せる

まずはじめに、働きながら整備士を目指すことは可能です。
「働きながら目指す」という点について
実際には、状況に応じて2つのルートが考えられます。
さて、あなたは今どちらの状況でしょうか?
【働きながら自動車整備士を目指すには】
①既に社会人として自動車整備士ではない仕事をしている人が目指す場合
⇒国土交通大臣認定の「養成施設」で学ぶ
②無資格で整備工場で働きながら見習いとして目指す場合
⇒整備工場で働きながら実務経験を積みつつ、独学で試験対策を行う
それぞれ特徴やポイントが異なるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
1-1.自動車整備士ではない仕事をしている社会人が目指す場合
こちらは、現在自動車整備士ではない仕事をしている人が、新しいスキルを身につけて整備士にキャリアチェンジするケースです。
主に使われるのは国土交通大臣認定の養成施設での学習です。
・認定養成施設を修了すれば、受験資格が得られる
・養成施設で学ぶことで実技試験が免除になる
・計画的に学習すれば、仕事を続けながら段階的にスキルを習得可能
・平日の日中の授業がメインなのでフルタイムで仕事を続けながら通うのは難しい場合も
ポイントは、学びながら仕事を続けるためのスケジュール管理。
授業や実習の時間を確保できる環境かどうかを事前に確認することが重要です。
1–2. 無資格で整備工場に入り、実務経験を積みながら目指す場合
こちらは、整備士資格がないまま整備工場で働き、実務経験を通じて独学で資格取得を目指すケースです。
国家試験の受験資格として必要な「実務経験」は、国土交通大臣が認めた整備工場(認証工場や指定工場など)での経験であることが条件です。
・認証工場・指定工場での勤務で整備士として必要な実務経験を積む
・実務経験を積みながら、学科試験や実技試験の対策を自力で行うか、振興会の技術講習(有料)に通う必要がある
・実践を通して整備の現場感覚を身につけられる
・自力で学習環境や練習用の設備を整える必要がある
この方法は、経験を積みながら学ぶことができる一方で、学習計画や練習環境の整備が課題になります。
効率よく資格を取るためには、自分で計画を立てる力が求められます
✔ 無資格で働きながら資格を目指す場合は、経験が受験資格として認められるかを事前に確認しておくことが大切です。
2. 見習い・実務経験ルートのメリット
働きながら整備士を目指す方法として、整備工場などで実務経験を積む「見習いルート」。
このルートの魅力は、教科書だけでは学べないリアルな現場経験を得られることです。
メリット①現場で実践的に学べる
毎日の仕事を通して、工具の扱い方や作業手順を自然に身につけられます。
教科書ではイメージしづらい「車の動き」や「故障の原因」も体感できます。
メリット②収入を得ながら経験を積める
見習いとして働きながら学ぶため、生活費を確保しつつ、資格取得に向けた経験を積めます。
経済的な負担が少ない点も、このルートの大きなメリットです。
メリット③現場感覚が養える
整備士として必要な「判断力」や「安全意識」を、実務を通して自然に身につけることができます。
将来のキャリアに直結する感覚を早く体得できる点は、学校での学習では得にくい価値です。
働きながら学ぶことで、即戦力としてのスキルも同時に育てられるのが、このルートの魅力です。
3. 働きながら学ぶ場合の注意点・工夫ポイント
一方で、見習いとして働きながら資格取得を目指すには工夫が必要です。
負担を最小限にし、学習効果を最大化するポイントを押さえておくと安心です。
意識しておきたいポイントは3つです。
ポイント①時間のやりくりが重要
仕事と学習を両立するためには、計画的なスケジュール管理がカギ。
無理のないルーティンにすることで、少しずつ着実に知識や技術を身につけられます。
ポイント②効率的な学習が求められる
実技や学科の準備は自分で環境を整えながら行うことになります
独学だけでは限界もあるため、先輩のアドバイスや教材・動画などのサポートを活用すると理解が深まります。
ポイント③資格取得までの期間は人それぞれ
経験や学習時間によって、二級資格を取得するまでの期間は変わります。
焦らず、確実にステップを踏むことが、後々の実力と自信につながります。
このように、働きながら整備士を目指す場合は、計画性と工夫がポイントです。
次の章では、最短2年でプロとしての資格を取得できる「専門学校ルート」を紹介します。効率よく学ぶ環境が整った方法を選ぶことで、着実にキャリアを前進させることができます。
4. 学校に通う最短ルート【2年でプロになる方法】

整備士資格を最短で取得し、確実にプロとして現場で活躍するには、専門学校での学びが効率的です。
特に未経験者や社会人経験者がキャリアチェンジする場合、学科と実技を体系的に学べる環境がポイントになります。
4–1.充実した実習で技術を習得
整備工場での見習いの場合、扱う車両や設備が限定されることが多く、学べる範囲に偏りが出がち。
また、実技の練習は仕事の合間に行うことが多いため、計画的に技術を身につけるのが難しい場合があります。
一方、専門学校では授業の大半を実習にあてることで、必要な技術を段階的に身につけられます。
手を動かしながら学ぶため、理解が深まり、資格取得後に即戦力として活躍できる力を養えるのがメリットです。
4–2.体系的なカリキュラムで効率的に学習
専門学校の授業は試験範囲や難易度に沿って構成されています。
独学ではバラバラになりがちな知識も、専門学校では基礎から応用まで順序立てて学べるため、学科・実技試験の対策もスムーズに進められます。
4-3.幅広い学習環境で現場力を養う
専門学校では、実習に必要な車両や設備が揃っているため、環境を自分で整える手間がありません。
独学や見習いルートでは練習環境の確保に時間がかかる場合がありますが、学校では最初から効率的に技術を磨くことが可能です。
このため、最短2年で二級自動車整備士資格を取得し、現場で通用する技術を身につけられます。
なお、2027年1月(令和9年)からは資格制度の見直しにより「総合資格」が導入され、より幅広い整備知識が求められるようになります。こうした変化に対応するためにも、体系的に学べる環境を選ぶことが重要です。
専門学校では、見習いルートだけでは得られにくい「体系的な知識」と「実践経験」を同時に習得できるため、社会人が安心してキャリアチェンジできる選択肢といえるでしょう。
5. まとめ

働きながら整備士を目指すルートも可能ですが、時間や体力、学習環境の面で負担が大きく、二級取得までに時間がかかるケースがあります。
一方、専門学校に通うことで、効率よく知識と技術を身につけ、短期間でプロとしての資格取得が可能です。
自分に合った学び方を選ぶことが、整備士としてのキャリアをスムーズにスタートさせる鍵になるでしょう。
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