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自動車整備士の年収実態|平均年収と給料を上げるための「3つのキャリア戦略」

2026.04.30
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自動車整備士を目指すとき、まず気になるのが「年収」ではないでしょうか。
好きな仕事でも、将来の生活が見通せなければ不安は残ります。


実際のところ、自動車整備士の年収はどのくらいなのか。
20代ではどの水準からスタートするのか。
そして、一級資格を取得すると収入は上がるのか。
そんな「気になる」を解決していきましょう。


この記事では、公的データをもとに自動車整備士の平均年収や年齢別の傾向を整理。
そのうえで、給料を上げるために意識したい「3つのキャリア戦略」も解説します。


整備士としての未来を具体的に描くための材料として読み進めてくださいね。






1.自動車整備士の年収はどのくらい?

自動車整備士が使用する工具と共に並んでいるブタの貯金箱

自動車整備士の年収は、勤務先や地域、持っている資格、そして経験年数によって差があります。

「思ったより高い」「想像より現実的」と感じ方は人それぞれ。
まずは客観的な数字を知ることが大切です。

ここでは、厚生労働省の統計データをもとに平均年収や年齢別の傾向、勤務先による違いを整理していきます。
漠然としたイメージではなく、具体的な水準を一緒に確認していきましょう。


1.1.自動車整備士の平均年収


令和6年賃金構造基本統計調査をもとにすると…

自動車整備士の平均年収は全国で約513.1万円。

就業者の平均年齢は40.5歳となっています。

1.2.年齢別の平均年収


自動車整備士は年齢が上がるにつれて年収も伸びる傾向があります。

年齢年収(万円)
 ~19歳259.5
20~24歳353.4
25~29歳431.3
30~34歳504.6
35~39歳550.5
40~44歳594.9
45~49歳617.7
50~54歳589.6
55~59歳568.7
出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET))自動車整備士
令和6年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/197

20代前半では300万円台後半からスタートし、20代後半で400万円前後に届くケースが一般的です。
30代になると役職や専門性の差が出始めます。工場長補佐やリーダー職に就けば、500万円に近づくことも。
40代以降は管理職や高度な資格保有者が平均を押し上げ、全体平均の513万円という水準になります。


ここで注目したいのが、「一級自動車整備士」の存在です。


一級資格を持つことで、難度の高い診断業務や後輩指導を任される場面が増え、資格手当や管理業務へのステップアップにつながりやすくなります。


若いうちは横並びでも、30代以降で差がつく。
その差を生むのが、資格と実力です。




1.3.整備工場とディーラーの違い


勤務先によっても年収は変わります。


一般的に、メーカー系ディーラーは給与体系や昇給制度が整っており、賞与や各種手当が安定している傾向があります。
長く働くほど収入が伸びやすい仕組みを採用している企業も少なくありません。


一方、地域密着型の整備工場は規模による差が大きいものの、少人数体制で幅広い車種や修理内容を経験できるのがメリット。
若いうちからさまざまな作業を任されることで、技術力を高めやすい環境ともいえます。


さらに最近では、外車専門店、建設機械整備、バス会社、自衛隊車両整備、ロードサービス関連など、活躍の場は広がっています。
特殊車両や高級輸入車を扱う職場では、高度な技術が求められる分、経験や資格によって待遇面で優遇されるケースも。


将来的に高収入を目指すなら、「どんな技術を身につけるか」と「どんな分野で働くか」を早い段階から意識することが重要です。



2.自動車整備士の給料を上げるための3つのキャリア戦略

自動車整備士が作業している様子

2.1 ① 将来性のある分野を選ぶ


これからの自動車業界は大きく変わります。


電気自動車(EV)、ハイブリッド車、先進安全装置。
車は「機械」から「電子制御のかたまり」へと進化しています。


こうした分野を扱える整備士は、企業から強く求められます。
なぜなら、対応できる人がまだ少ないからです。


たとえば
・EVのバッテリー診断ができる
・電子制御トラブルを専用機器で解析できる
・建設機械やバスなど特殊車両を扱える


こうした技術を持つ人材は、職場の中でも頼られる存在になります。


結果として、役職や待遇につながりやすくなるのです。

✔「どの分野を目指すか」は、将来の収入を左右する大きな選択です。




2.2 ② 市場価値を高める経験を積む


同じ二級整備士でも、経験の内容によって価値が変わります。


たとえば、国産車だけを扱ってきた人と、外車や大型車、建設機械まで触れてきた人。


どちらのほうが「どこでも通用する人材」でしょうか。


幅広い車種を扱える整備士は、転職やキャリアアップの選択肢が増えます。
選べる職場が増えるということは、より条件の良い環境を目指せるということ。


✔「この人に任せたい」と思われる整備士になれば、収入アップのチャンスも広がります。



2.3 ③ 上位資格で“できること”を証明する


技術があっても、それを証明できなければ評価につながりにくいことがあります。

そこで意味を持つのが資格、さらに大きな意味を持つのが国家資格です。

二級取得はスタートライン。
その先には一級自動車整備士の上位国家資格。自動車検査員の上位資格があります。


一級を取得すると、高度な電子制御診断やマネジメント業務に関わる機会が増えます。


さらに自動車検査員の資格を取得すれば、国に代わって車検の合否を判定する最終責任者になります。

自動車整備士が車を「直すプロ(教習所の指導員のような立場)」だとすれば、自動車検査員は基準を満たしているか「検査・判定するプロ(教習所の検定員のような立場)」。
法律上も「みなし公務員」として扱われるほど、責任と権限が大きいポジションです。


資格は「任せても安心」、国家資格は「国から許可がでている」という証明書。
企業にとっても評価しやすいため、手当や昇格につながりやすくなります。


✔ 長期的に見ると、資格は確実に収入を押し上げる武器になります。

だからこそ、学生時代の実習量が重要


ここまで読んで…

「でも、今はまだ高校生だし…」

そう思った人もいるかもしれません。


ですが、将来の差はスタート地点から生まれます。


実習時間が多い環境では、知識だけではなく「手の感覚」が育ちます。

音の違い、振動の違和感、わずかなズレに気づく力。

それは教科書だけでは身につきません。


基礎がしっかりしている人は、成長が早い。

成長が早い人は、任される。

任される仕事が増えれば、評価も上がる。

つまり学生時代の学び方が、将来の年収につながっていくのです。





3.まとめ

複数の自動車整備士がサムズアップしている様子。


自動車整備士の平均年収は約513万円。
20代では300万円台後半からスタートし、経験や資格を重ねることで着実に伸びていく職業です。


収入を左右するのは、次の3つでした。
・将来性のある分野を選ぶこと
・市場価値を高める経験を積むこと
・上位資格で実力を証明すること


そして、その土台になるのが「基礎技術の質」です。


進学先を選ぶということは、ただ学校を選ぶのではありません。
どんな資格が取れるのか。どれだけ実習ができるのか。どんな就職先があるのか。


数字だけで判断するのではなく、その先のキャリアまでぜひ考えてみてくださいね。


「将来、しっかり稼げる整備士になりたい」
そう考えるなら、まずは学ぶ環境を知ることから始めてみませんか。